「さよならオフィーリア展」おススメの観覧の仕方
これを見ると展示が10倍(くらい)面白くなる
展示もいよいよ後半戦、ラストスパートの様相を見せてきました。
まだ見てないやという方、いまがチャンスです。
これを逃すと、おそらくもう観られません(たぶん)。
今回は昨日あったうれしい出来事とともに、こんなふうに展示を観たらもっと楽しいよ、というご提案をさせていただきます。
基本的にはどんなふうに観ても自由です
展示にルールなどはありません。お客さんは自由に中を回ってもらい、自由に観てもらってかまいません。「友だちが出展しているからそれだけ観たい」というのだって、ありです。
一方で主催者側から「こう観てもらえたらなぁ」という希望もあります。
これからそれをご案内します。
まずは入口の「ごあいさつ」を
面倒くさいからと飛ばしてしまう人もいると思いますが、ぜひこのごあいさつは読んでいただきたいと思います。ここに今回の展示の意図が全部入っています。
行く前に知っておきたい方のためにごあいさつだけここに紹介します。
続けて順に奥にお進みください
中に入るとさまざまな文章に囲まれて作品が現れます。じつはこの作品の並び順にも意味がありますので、ご覧になられる場合は、順に観ていかられることをおススメします。
なお、文章に関してはすべてを読む必要は全然ありません。気になったものだけを読んでいただければ結構です。
すべて観終わったら一度ゆっくり休憩してください
すべての作品をご覧になられたあとは、少し時間をとって、ちょっとでいいので思い浮かべてみてください。
「これはどんな内容の作品なんだろう?」と。
ヒントは会場中に散らばっています。写真も絵も文章も並びもすべてが「ある物語」を指し示しています。
できればその物語を想像してみてほしいのです。
昨日のうれしい出来事
私事で恐縮ですが、じつは以前、何人かで文芸同人誌『愛は豚に喰わせろ』というものを2冊出したことがあります。
昨日来てくださったお客さんはそれを読んで気になってた、という方でした。
ずいぶん前に出した本ですので、恐縮しながら一応、今回の展示の主旨などをお話しさせていただきました。
すると、そのお客さんは上にご紹介した方法で展示をご覧になってくださったのです。
それから頭の中で想像した物語を僕に語ってくださいました。
それは小説と似ている部分もあり、核心をついた部分もあり、もちろん違う部分もあり、むしろ小説より深いんじゃないかという部分もある、とても面白い物語でした。
そんなすごい物語がこの展示を通して、その人の頭の中で生まれた、ということが衝撃的でした。
「さよならオフィーリア展」はあなたの頭の中に物語を生む展示です。
この感覚をお客さんにはぜひ楽しんでいただきたいなぁと思います。
答え合わせをしたい場合や、本当のことを知りたい場合は店内で本も売っています。
世界観だけを愉しみたい方は作品をご購入することもできます。
どちらもなしでただ自分の中で生まれた物語を楽しむのもありです。
誰かと行けば、人の中で物語が生まれる瞬間にも立ち会えます。
それはそれは素敵な瞬間です。昨日、それを見たばかりの僕が言うのですから間違いありません。
あと3日間、みなさんのご来場を心よりお待ち申し上げています。
本日の参加予定者
中村義昭さん、大島圭一郎
(21時以降になるかもしれません)